About tanagokoro
【ゼネラリスト】の視野で【スペシャリスト】のご提案をします
家のを選ぶにあたって、最も重要視するのはどんなポイントですか?
【無駄のない生活動線】【プライバシーに配慮した配置】【家族の団らんが広がるLDK】などなど、雑誌やテレビでおなじみのキーワードはこんな感じでしょうか。
注文住宅系であれば、【こだわりのオープンキッチン】【オンリーワンの書斎】【ホテルライクなパウダールーム】などの独自性を謳うこともしばしば。
ただ、家を不動産として考えた場合には、転勤を避けられないなどの理由で《転売》もしくは《賃貸》といった側面も見えてこようかと思います。
どうしてもとこだわったポイントが、資産としてはネック(短所)に転じてしまうこともあります。
当然なことですが、住宅の設計士(建築家も含め)という職業は、どうしても持ち場である建築分野に重きを置いた提案や発想をします。
なぜなら、それがスペシャリストとしての責任であり、矜持であるからと考えているからでしょう。物づくりとはそういう存在であるべきだと思います。
ただ、物づくりのなかでも、住宅の設計士は特殊な存在です。
【作り手のこだわりを満たす】だけではなく、【住まい手にとって良き方向へ導く】ことを物づくりとして求められているからです。
施主と設計士とのコミュニケーションの中にズレが出てしまったり…といったケースは、一生懸命さが故に、作り手のこだわりを推しすぎるのが原因だったりします。
かくいう私も、以前はそのような強引ともとれる提案(良かれと思ってはいたのですが…)で、住まい手に残念な思いをさせてしまったこともありました。
失敗も含めそういった経験を積み重ねてきた結果、【設計士】【不動産屋】【デザイナー】いずれのうちどれかに決めてスタンスを置くのではなく、
これらの分野の【ゼネラリスト】として、家というものをあらゆる面から見てアプローチをしていきたいと考えております。
【こだわりを主張しすぎないこだわり】これが私の矜持です。
一級建築士 ・ 中川 修一朗